Inspection & prevention

検査と予防について

弊社では、日々、健康な動物をお届けするために、検査、予防、研究に取り組んでいます。2001年には、社内に動物医療部を創設して獣医師による検査や予防を開始しました。
また、同年に人畜共通感染症である鳥のオウム病(クラミジア)の検査を行うため、PCR(遺伝子検査)の設備を導入して社内での検査も開始しました。現在は、専門の検査機関に依頼していますが、当時は、検査機関も少なかったため、動物医療機器メーカー様などにご協力いただきながら手探りで検査と研究を実施してきました。その後、さらに病気のない動物の提供を目指して、専門機関にご協力いただき、動物にかかわる病気の原因を特定して、輸入仕入先や仕入動物種の選定にも役立て、安全で安心できるペットの供給に責任をもって取り組んでおります。

繁殖事業について

動物の病気と感染症対策の、ご指導とご協力を
いただいている、宇根有美先生です。

宇根 有美(うね ゆみ)教授

岡山理科大学 獣医学部 獣医学科 病理学研究室 教授
博士獣医学 麻布大学
麻布大学 獣医学部名誉教授

略 歴

1984年
麻布大学 獣医学部 助手
2002年
麻布大学 獣医学部 助教授
2007年
麻布大学 獣医学部 准教授
2010年
麻布大学 獣医学部 教授
2011年
麻布大学 獣医学部 大学院獣医学研究科委員会 委員
2018年
岡山理科大学 獣医学部 教授

受 賞

1977年
麻布獣医科大学 獣医学科(現・麻布大学)卒業
横浜市食肉衛生検査所 勤務
2001年
第19回ヨーロッパ獣医病理学会賞
1994年
麻布獣医学会越智賞
1993年
麻布獣医学会賞

麻布獣医科大学(現・麻布大学)を卒業後、横浜市食肉衛生検査所に勤務。
のちに、麻布大学に奉職、2018年4月より岡山理科大学獣医学部に赴任、現在に至る。獣医病理学研究者。主として、エキゾチックアニマルおよび野生動物、小は昆虫から大はゾウまで、あらゆる動物群を対象として、不幸にして死亡した動物の死の原因を解明し、今生きている動物、これから生まれてくる動物の「生」に生かすというコンセプトのもと、種々の感染症の研究を続けている。2006年12月にアジア初のカエルツボカビを国内で発見、2019年には第3の新興感染症としてアジア初のヘビの真菌症を発見。 加えて、病の起源を探るとして老齢動物の脳の研究を行っている。

KAKEN 「科学研究費助成事業データベース」

科学研究費助成事業データベースは、文部科学省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業により行われた研究

▼≪研究会目次≫人と動物の共通感染症研究会学術集会

宇根先生との出会い

これまで、世界中から多種多様な動物をたくさん輸入してきましたが、当時は、入荷直後に体調を崩してしまう動物も多く悩んでいました。そんな時、2002年に米国テキサス州にある輸出業者の施設で、プレーリードッグに人畜共通感染症である野兎病が発生し問題になりました。当時、プレーリードックは人懐っこいことから、ペットとして人気が高く、私どもでも米国から輸入をしてペットショップ様へ卸販売をしていました。しかし、野兎病の発生により、安全性に疑問が生じたため、検査をして病気のないことを証明したうえで、販売していくべきだと考え検査機関を探しました。ようやく、診てくださる先生と連絡がとることができ検査を実施することが出来ました。その時、国内でエキゾチックアニマルの感染症を研究をされている宇根有美先生をご紹介いただいたのが、初めてお会いできるきっかけとなりました。

サル

早速、お電話を差し上げたところ、快くご対応くださり当時の勤務先である、麻布大学 獣医学部 病理学研究室へ伺うことになりました。当時は、大学の先生ということで大変緊張して面談に臨みましたが、宇根先生は、分け隔てなく接してくださり、偉ぶることもなく、自身の立場や利益に全くとらわれない、ただただ研究に邁進している本物の研究者だなと感銘を受けました。

そして、お会いした際に「私たちは病気のない動物を全国へ供給したいのです」とお伝えしたところ「それは、現実的には非常に難しいです。ですが、協力しましょう」と、初めてお会いしたにもかかわらず、快諾くださいました。それからというもの、日々、純粋にご協力いただいています。

サル

また、2006年には霊長類の繫殖センターを設立するため、リスザルやフサオマキザルなどを南米のスリナム共和国より輸入しました。その際は、郊外の山の中の繫殖センターで、まともな獣医療設備もないところに、研究室の学生さんと共にお越しいただき、静脈からの採血、体重測定、健康診断、エルシニアワクチン接種、マイクロッチップの挿入など、70頭にもおよぶ動物にご対応くださいました。「まともな設備もなく大変申し訳ないです」とお伝えすると「いつもは野戦病院のようなところでも対応しますから、屋根があれば十分です」というようなことをおっしゃられていたのが、とても印象的で感動したのを覚えています。また、ご自身で時間を計りながら、全く動作に無駄なく、手際よく、全ての霊長類をわずか数時間で対応してくださいました。さすがに70頭の霊長類に対して短時間でご対応いただいたのは大変驚きました。そのため、麻酔時間も短く動物への負担も少ないことから1頭も弱ることなく元気に繫殖センターの施設に導入することが出来ました。

株式会社ペットサン 代表取締役 乾 隆 宗